EWWW Image Optimizerはアップロードした画像を圧縮して最適化してくれるWordPressのプラグインです。
画像のファイルサイズが大きいと読み込みに時間が掛かるのでページ表示速度が遅くなってしまいます。
画像をアップロードする前に何らかのツールを使って圧縮しておけば良いのですが、記事を書く度に画像を手動で圧縮するのは手間が掛かります。
EWWW Image Optimizerを使えばこれからアップロードする画像や既にアップロード済みの画像に対して指定した圧縮率で簡単にファイルサイズを落とすことができます。
この記事ではEWWW Image Optimizerの使い方や設定について解説します。
目次
EWWW Image Optimizerの概要
EWWW Image Optimizerは画像を最適化することでページの表示速度を改善するWordPressのプラグインです。
ページの表示速度が向上すればSEOに影響があるとも言われ、少なくとも遅いよりかはユーザーにストレスを感じさせません。
画像を圧縮するフリーソフトやWebサイトは色々ありますが、記事に使う画像を毎回手作業で圧縮するのは面倒なので避けたいですよね。
そんな時に役立つのがEWWW Image Optimizerプラグインです。
EWWW Image Optimizerをインストールしておけば画像ファイルをアップロードした時に指定した圧縮率で自動圧縮してくれます。
既にアップロードした画像に対して最適化を行うことも可能なのでページ表示速度の改善が簡単に行えます。
ファイルサイズを落とすので容量が少ないサーバーを利用している場合にも役立つプラグインです。
自動で圧縮してくれるので圧縮を忘れてしまうことがありません。
EWWW Image Optimizerのインストール
EWWW Image Optimizerを導入するには、WordPress管理画面から検索するかWORDPRESS.ORGからダウンロードしたファイルをアップロードしてインストールします。
EWWW Image Optimizerのダウンロード|WORDPRESS.ORG
記事執筆時のバージョンは「3.6.1」です。
似たような名前でクラウド版の「EWWW Image Optimizer Cloud」があるので間違えないようにしてください。
EWWW Image Optimizerの使い方
画像をアップロードする時に圧縮する
EWWW Image Optimizerをインストールすれば既に基本的な設定がされているので、画像を新規にアップロードするだけでその画像を自動で圧縮してくれます。
圧縮されたファイルサイズを確認する
画像がどれくらい圧縮されたのかはWordPress管理画面で「メディア」をクリックし、ファイルの表示形式をリストに変更すれば「画像最適化」のところで確認できます。
テストとしてJPG、PNG、GIFの3種類を圧縮していますが、随分と容量を軽減できているのが分かるかと思います。
すぐ下には「再最適化」と画像フォーマット変換リンクがあるので必要があれば処理を行ってください。
再最適化 | 再度画像の圧縮を行います。 クリックする度に最適化されるというわけではありません。 ほとんど変化がないことが多いです。 |
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JPGをPNG PNGをJPG GIFをPNG |
画像フォーマットを変更します。 GDあるいはImageMagicがサーバーにインストールされている必要があります。 私の環境では両方ともインストールされていますが正しく動作しなかったので使用していません。 |
既存の画像を「一括最適化」でまとめて圧縮する
既存の画像を圧縮したい場合はWordPress管理画面で「メディア > 一括最適化」をクリックします。
再最適化を強制 | 最適化済みの画像を再度最適化します。 |
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画像間で一時停止する時間を選択します | 画像の圧縮を行う間隔を指定できます。 サーバーに負荷をかけたくない場合に秒単位で指定します。 |
最適化されていない画像をスキャンする | 最適化していない画像をチェックします。 |
最適化画像を表示 | 最適化済みの画像を表示します。 |
EWWW Image Optimizerを導入する前にアップロードした画像などを最適化するには「最適化されていない画像をスキャンする」ボタンをクリックします。
スキャンが完了したら「最適化を開始」ボタンをクリックします。
処理が完了すると最適化処理を行ったファイルのパスが最適化ログとして表示されます。
EWWW Image Optimizerの設定
EWWW Image Optimizerの設定を行うにはWordPress管理画面で「設定 > EWWW Image Optimizer」をクリックしてください。
基本設定
Cloud optimizationのAPIキー | 有料オプションのクラウド機能を利用する場合にAPIキーを入力します。 利用しない場合は空白にしておきます。 |
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デバッグ | プラグインのサポートを行うエンジニア向けの設定です。 通常はオフで構いません。 |
メタデータを削除 | 画像に含まれるメタデータを削除してファイル容量を小さくします。 Exifから個人情報が漏れる場合もあるのでオンしておくことをおすすめします。 |
JPG最適化レベル | JPGファイルの圧縮レベルを選択できます。 無料版では「無圧縮」「ロスレス圧縮」から選択します。 |
PNG最適化レベル | PNGファイルの圧縮レベルを選択できます。 無料版では「無圧縮」「ロスレス圧縮」「非可逆圧縮」から選択します。 |
GIF最適化レベル | GIFファイルの圧縮レベルを選択できます。 「無圧縮」「ロスレス圧縮」から選択します。 |
PDF最適化レベル | PDFファイルの圧縮レベルを選択できます。 無料版では「無圧縮」しか選択できません。 |
バックアップ元 | 画像の最適化を行う前にバックアップを取ることができます。 有料オプションです。 |
ロスレス圧縮とは?
可逆圧縮のことで、圧縮前の状態に戻せる圧縮方式のこと。
高度な設定
JPG画質レベル | JPGの画質を1~100の間で指定できます。 数値を低くするとファイルサイズは小さくなりますが画質が荒くなります。 空白にしておけばWordPressデフォルト値の82が適用されます。 |
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並列最適化 | 画像をアップロードした時にサムネイルや中サイズ、大サイズも並列処理で最適化することができます。 サーバー負荷の問題で並列処理を止めたい場合はオフにします。 |
スケジュール最適化 | 通常は画像をアップロードした時に最適化が行われますが、指定したフォルダの画像を定期的に最適化したい場合はオンにします。 |
メディアライブラリフォルダーを含める | 一括最適化とスケジュール最適化でメディアライブラリフォルダーの最新フォルダも対象にしたい場合はオンにします。 |
最適化するフォルダー | メディアライブラリーフォルダー以外に最適化したいフォルダがあれば絶対パスを入力します。 |
無視するフォルダー | 上記のフォルダーの中で最適化を除外したいサブフォルダがあればパスを入力します。 |
埋込み型のヘルプを有効化 | WordPressのダッシュボードにヘルプを表示させたい場合はオンにします。 オンにするとデバック情報が収集されることがあるのでそれが嫌な場合はオフにしましょう。 |
使用状況トラッキングを許可しますか? | プラグインの使用状況を送信しても良い場合はオンにします。 |
リサイズ設定
メディア画像をリサイズ | メディアライブラリに直接的にアップロードする画像の上限サイズを指定し、超えた場合にリサイズできます。 |
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他の画像をリサイズ | メディアライブラリに間接的にアップロードする画像の上限サイズを設定し、超えた場合にリサイズできます。 |
既存の画像をリサイズ | 既存のメディアライブラリの画像のリサイズを許可する場合はオンにします。 |
リサイズを無効化 | WordPressが作成する画像の最適化を無効化したり、画像の作成自体を無効化できます。 無効化する場合は対象をオンにします。 |
変換設定
コンバージョンリンクを非表示 | メディアライブラリの画像リストに画像フォーマット変換のリンクを表示するかどうかを設定します。 複数人でサイトを運営している場合は他の人に誤って変換される可能性もあるのでオフにしておいた方が良いかもしれません。 |
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オリジナルを削除 | 画像の変換が完了したら元画像を削除したい場合はオンにします。 |
JPGからPNGへの変換を有効にする | 画像フォーマットをJPGからPNGに変換するリンクを有効にする場合はオンにします。 |
PNGからJPGへの変換を有効にする | 画像フォーマットをPNGからJPGに変換するリンクを有効にする場合はオンにします。 |
GIFからPNGへの変換を有効にする | 画像フォーマットをGIFからPNGに変換するリンクを有効にする場合はオンにします。 |
WebP設定
JPG、PNGをWebPに | JPGとPNGをWebPに変換します。 WebPをサポートしていないブラウザもあるので普及するまでオフ推奨です。 |
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Force WebP | 既存の画像をWebPに変換する場合にオンにします。 |
WebPのURL | 上記「Force WebP」を有効にした時に置き換える画像がある場所をURL入力します。 |
代替WebPに書き換え | Apacheの書き換えルールが機能しない場合や画像がCDNから提供されている場合にオンにします。 |
WebPとは?
WebP(ウェッピー)とはGoogleが開発している静止画フォーマット(.webp)のことで、JPEGやPNGといった従来の画像フォーマットよりも容量を小さくできます。
Webサイトを高速化できますが、現状では対応しているアプリケーションがまだ少ないです。
まとめ
アップロードした画像を圧縮して最適化するWordPressプラグイン・EWWW Image Optimizerの使い方・設定について解説してきました。
設定項目がたくさんあって難しそうに見えますが、インストールしただけの状態でも問題無く使えます。
ローカル環境で画像を圧縮してからアップロードをしているとたまに圧縮忘れをしてしまうことがありますが、EWWW Image Optimizerを使えば自動で画像の最適化が行われるので便利です。
文章がメインのサイトでは必要無いかも知れませんが、画像を使うなら是非導入してみてください。