エックスサーバー(Xserver)はメールアカウントを無制限に作成することができます。
複数のメールアカウントを利用している場合は一元管理しておかないと大事なメールに気付くのが遅れたりすることがありますよね。
Googleが提供するフリーのWebメールのひとつ、Gmail(Gメール)には複数のメールアドレスを設定してGmailだけで送受信できる機能があります。
Gmailを使えばThunderbird(サンダーバード)などのメーラーのように扱えるのです。
作業の効率化を図るためにメールを一元管理してみましょう。
目次
エックスサーバーにメールアカウントを設定する
エックスサーバーの「サーバーパネル」にアクセスします。
サーバーIDとパスワードを入力して「ログイン」してください。
ログインが終わったらサーバーパネルが表示されるので「メールアカウント設定」リンクをクリックします。
「ドメイン選択画面」が表示されるのでメールアカウントを設定したいドメインの「選択する」リンクをクリックしてください。
「メールアカウント設定」画面が表示されるので「メールアカウント追加」タブをクリックします。
アカウント情報を入力する画面が表示されるので、必要事項を入力して「メールアカウントの作成(確認)」ボタンをクリックしてください。
メールアカウント | 半角64文字以内で入力 |
---|---|
パスワード | 半角8~15文字の範囲で入力 |
パスワード(確認) | 半角8~15文字の範囲で入力 |
容量 | 300MB(1~5000MBの範囲で指定可能) |
コメント | 任意(使用目的などをメモできる) |
入力内容を確認する画面が表示されるので、内容に問題が無ければ「メールアカウントの作成(確定)」ボタンをクリックします。
メールアカウントの追加完了画面が表示されました。
メールソフトの設定に必要な情報を確認する
エックスサーバーのサーバーパネルで「メールアカウント設定」リンクをクリックします。
「ドメイン選択画面」が表示されるのでメールアカウント情報を確認したいドメインの「選択する」リンクをクリックしてください。
「メールアカウント設定」画面が表示されるので「メールソフト設定」タブをクリックします。
メールソフトの設定に必要な情報が表示されました。
「受信メール(POP)サーバー」と「送信メール(SMTP)サーバー」はGmailなどで設定を行う時に必要となります。
エックスサーバーのメールをGmailに転送して送信も可能にする
Googleの「Gmail」にアクセスします。
メールアドレスとパスワードを入力して「ログイン」してください。
Gmailの画面が表示されるので、画面右上の方にある歯車アイコンが付いた設定ボタンをクリックします。
メニューが表示されるので、その中から「設定」を選んでください。
「設定」画面が表示されるので「アカウントとインポート」タブをクリックします。
「他のアカウントでメールを確認」という項目に「メールアカウントを追加する」リンクがあるのでクリックしてください。
「メールアカウントの追加」ポップアップが表示されるので、エックスサーバーで追加したメールアドレスを入力して「次へ」ボタンをクリックします。
Gmailifyの利用を選択する画面が表示されますが、エックスサーバーでは利用できない機能なので「他のアカウントからメールを読み込む(POP3)」をチェックした状態で「次へ」ボタンをクリックしてください。
Gmailifyとは?
GmailifyとはGmailが持つ迷惑メール対策機能やメールのジャンル別自動ソート機能などを他のプロバイダメールで使える機能のことです。
メールアカウントの情報を入力する画面が表示されるので、必要事項を入力して「アカウントを追加」ボタンをクリックします。
ユーザー名 | メールアドレス(@前後を含む) |
---|---|
パスワード | メールアドレス作成時に設定したパスワード |
POPサーバー | メールソフトの設定で表示される情報 |
ポート | 995 |
取得したメッセージのコピーをサーバーに残す | 任意(オフにすると受信時にサーバー上のメールが削除される) |
メールの取得にセキュリティで保護された接続(SSL)を使用する | オン(オフにすると暗号化通信が行われない) |
受信したメッセージにラベルを付ける | 任意(オンにするとメールに指定したラベルが付く) |
メッセージを受信トレイに保存せずアーカイブする | 任意(オンにするとメールを直接アーカイブフォルダに保存する) |
「アカウントを追加」ボタンをクリックすると「メールアカウントを追加しました。」画面が表示され、これでエックスサーバーのメールをGmailで受け取れるようになりました。
送信もできるようにしたいので、表示された画面で「はい。○○としてメールを送信できるようにします。」をチェックして「次へ」ボタンをクリックします。
「自分のメールアドレスを追加」画面が表示されるので、名前を入力して「エイリアスとして扱います。」のチェックを外してから「次のステップ」ボタンをクリックしてください。
名前 | 差出人として受信者に表示する名前を入力 |
---|---|
エイリアスとして扱います | オン(オンにするとメールアドレスを別名として扱う) |
送信メールサーバーの情報を入力する画面が表示されるので必要事項を入力して「アカウントを追加」ボタンをクリックします。
SMTPサーバー | メールソフトの設定で表示される情報 |
---|---|
ポート | 465 |
ユーザー名 | メールアドレス(@前後を含む) |
パスワード | メールアドレス作成時に設定したパスワード |
SSLを使用したセキュリティで保護された接続 | オン(オフにするとSSLによる暗号化通信を行わない) |
TLSを使用したセキュリティで保護された接続 | オフ(オンにするとTLSによる暗号化通信を行う) |
確認コードを入力する画面が表示されるので、Gmailに届いたメールの内容を確認しましょう。
Gmailの受信トレイを見るとGmailチームから「Gmailからのご確認」というメールが届いているので中を確認します。
確認コードが記載されているのでコピーしてください。
確認コード入力欄にコピーしたコードを貼りつけて「確認」ボタンをクリックします。
その他の方法として、確認コードが記載されたメールに確認用リンクがあるのでこのリンクをクリックすることでも確認作業を完了することができます。
確認用リンクをクリックしてください。
「確認」画面が表示されるので「確認」ボタンをクリックします。
「確認が完了しました」画面が表示され、Gmailから独自ドメインのメールが送信できるようになりました。
実際にメールを送受信して正しく動作しているかチェックしておきましょう。
忘れずにやっておきたいGmailの設定
ここまでの手順によってGmailで独自ドメインのメールを送受信できるようになったと思います。
しかし、デフォルトのままだとメールの返信をしたときにGmailのアドレスから返信されてしまい、人によっては少し不便だと感じることがあります。
返信時に選択することもできますが、忘れてしまうと教えるつもりの無かったGmailのアドレスが漏れてしまうこともあります。
この心配事はデフォルトの挙動を変更することで解消できるので手順をご紹介します。
まずGmailの画面を開き、右上の歯車アイコンのボタンをクリックして表示されるメニューの中から「設定」を選んで下さい。
「設定」画面が表示されるので「アカウントとインポート」タブをクリックします。
「名前」というところに「デフォルトの返信モードを選択」という項目があり、初期状態では「常にデフォルトのアドレスから返信する(現在の設定: ○○@gmail.com)」にチェックされています。
これを「メールを受信したアドレスから返信する」に変更してください。
変更しただけで自動保存されるので、これで設定は完了です。
意図せずにメールアドレスが漏れてしまう危険性が無くなりました。
まとめ
複数のメールアドレスを使い分けている人はメールを一元管理することで大事なメールを見落とす確率を減らすことができます。
Gmailはどんな端末からでも使える便利なメールサービスなのでメインで使っていない方は乗り換えを検討してみても良いのではないでしょうか。
エックスサーバーではメールアドレスを無制限に作成できるので是非Gmailと組み合わせてうまく使っていきましょう。
「デフォルトの返信モード」はちょっと注意して必要に応じて変更して下さいね。