Googleのキーワードプランナーは無料で使える便利ツールとして多くの人に利用されてきました。
しかし、キーワードプランナーの仕様変更が入り、広告出稿をしていないユーザーは月間平均検索ボリューム(検索回数)の表示が曖昧になってしまいました。
曖昧な表示だと不便で使いにくいですが、たった100円程度の広告出稿で元通りにすることができます。
キーワードプランナーの代わりと言われるツールもありますが、やはり天下のGoogleのツールには敵いません。
少額の出費で済むのでキーワードプランナーの制限を解除しましょう。
目次
キーワードプランナーが無料で使えない理由
キーワードプランナーは、キーワードの月間平均検索ボリュームや、競合性などを調べることができるGoogle Adwords(アドワーズ)が提供するサービスです。
Google Adwordsとは?
Google Adwordsとは、Googleが運営する広告主向けの広告出稿サービスを指します。
検索結果の上下に見られる広告のことです。
アクセスを集める記事を書くためには検索需要のあるキーワードを選ぶことが大切です。
例えば、「キーワードプランナー 使い方」というキーワードを使った記事を書く時に、キーワードプランナーを使えば事前にどれくらいのアクセスが見込めるかを月間平均検索ボリュームから予想できます。
「キーワードプランナー 使い方」の月間平均検索ボリュームは1000となっているので、将来1位となればクリック率を20%と仮定すると月間200ほどのアクセスになることが分かります。
1位 | 19.35 % | 6位 | 5.85 % |
---|---|---|---|
2位 | 15.09 % | 7位 | 4.63 % |
3位 | 11.45 % | 8位 | 3.93 % |
4位 | 8.86 % | 9位 | 3.35 % |
5位 | 7.21 % | 10位 | 2.82 % |
※検索順位によるクリック率
英NetBoosterの公開データ(2014年)
実際には検索エンジンはGoogle以外にもYahoo!やBingなどもあるのでこの限りではありません。
キーワードプランナーの月間平均検索ボリュームは目安とは言え、アクセスの見込みが分かるので無料で使える便利なツールとして多くの人に利用されてきました。
しかし、2016年の夏頃から仕様変更があり、無料でキーワードプランナーを利用している人の月間平均検索ボリュームの表示が曖昧になってしまいました。
広告出稿していない人は「100~1000」「1000~1万」「1万~10万」といったような表示になるので大雑把なアクセス予想しかできません。
「1万~10万」なら、1日に数千ものボリューム誤差が発生するのでキーワード選定がやり辛いです。
Googleはキーワードプランナーの仕様変更の理由について、ボット(プログラムによる自動アクセス)による過剰アクセスのせいで一般の広告主の利用に問題が生じていたためだと説明しています。
広告出稿している人には通常通りに検索ボリュームが表示されるとも語っています。
キーワードプランナーの検索ボリュームが曖昧な表示になったことで利用しなくなった人もいるようですが、他の代わりになるサービスは正直あまり使い物になりません。
キーワードプランナーを元のように使いたいけど広告費用が高そうだなというイメージを持ってないでしょうか?
実はたった100円程度の出費だけで月間平均検索ボリュームの表示を戻すことができます。
広告出稿のやり方が分からないという方もいると思いますので、手順について詳しく解説します。
キーワードプランナーの月間平均検索ボリュームの表示制限を解除する方法
Google AdWordsでの広告出稿の流れは以下の通りです。
広告費に100円程度使えば翌日から1ヶ月間キーワードプランナーの月間平均検索ボリュームの表示制限が解除されます。
Google AdWordsでキャンペーンを作成する
まずは「Google AdWords」にアクセスします。
メールアドレスとパスワードを入力して「ログイン」してください。
ログインすると「キャンペーン」画面が表示されます。
※AdWordsには従来版とリニューアル版があり、将来的にリニューアル版がメインになると思われるので今回はリニューアル版で解説していきますが、従来版でも同様の操作で広告出稿できます。
従来の画面を利用している方は「新しいAdWordsを試す」リンクをクリックします。
AdWordsのリニューアル版画面が表示されるので、サイドバーにある「キャンペーン」リンクをクリックしてください。
「キャンペーン」画面が表示されるので「新しいキャンペーンを作成」リンクをクリックします。
「新しいキャンペーンを作成」画面が表示されるので、作成するキャンペーンとして「検索ネットワーク」を選択してください。
キャンペーンの目標を選択する画面が表示されますが、今回はキーワードプランナーの検索ボリューム表示のためにちょっと広告出稿するだけなので「目標を選ぶ」のチェックを外し、「オプションの設定」で国を「日本」にしてから「続行」ボタンをクリックします。
目標 | 「目標を選ぶ」のチェックを外す |
---|---|
オプションの設定 | 国で「日本」を選択 |
キャンペーンの詳細を設定する画面が表示されるので「キャンペーン名」に任意の名前を付けてください。
「検索ネットワーク」で「Google検索パートナーを含む」にチェックし、「ディスプレイネットワークを追加」は「はい」を選択します。
これらを選択しておくことで色んな所で広告が表示されるようになります。
キャンペーン名 | 任意の名称を入力 |
---|---|
検索ネットワーク | 「Google検索パートナーを含む」をチェック |
ディスプレイネットワークを追加 | 「はい」を選択 |
「地域」と「言語」の項目では、日本人向けの広告を掲載するのでどちらも「日本」を選択してください。
地域 | 「日本」を選択 |
---|---|
言語 | 「日本」を選択 |
「単価設定」の「入札戦略」では「クリック数の最大化」を選択します。
こうすることで、予算内でクリック数を最大化できるように入札単価が調整されます。
「クリック単価の上限(任意)」は空白のままにしておけばクリック数を最大化するための入札単価を自動的に設定してくれます。
「1日の予算」では1日の広告費用の最高額を設定します。
キーワードプランナーの検索ボリュームを元に戻すだけなら100円程度の費用で構いませんがここでは少し余裕を持たせて150円としました。
「開始日と終了日」は広告を出稿する期間を選択できます。
合計100円以上使ったら広告を手動停止するつもりなので終了日は特に指定していません。
手動停止しない方は終了日を設定しておかないと広告費がどんどん使われてしまう恐れがありますので注意しましょう。
最後に「保存して次へ」ボタンをクリックします。
Google AdWordsで広告グループを作成する
広告グループを作成する画面が表示されるので「広告グループ名」に任意の名前を付け、どのような検索をされたときに広告が掲載されるのかをキーワードで指定します。
キーワードは1行に1セットずつ入力できますが、面倒な方は「キーワードの候補を取得」のところでキーワードを拾いたいページのURLを指定すればページ内を解析して候補を一覧で表示してくれます。
キーワードの入力が済んだら「保存して次へ」ボタンをクリックします。
広告グループ名 | 任意の名称を入力 |
---|---|
キーワードの候補を取得 | キーワードを取得したいページのURLを入力 |
広告を表示するキーワード | 1行に1セットずつ入力 |
Google AdWordsで広告を作成する
広告を作成する画面が表示されるので「新しい広告」をクリックします。
広告の内容を設定する画面が表示されるので、右に表示されるプレビューを参考にしながら入力してください。
入力が済んだら「完了」リンクをクリックします。
最終ページURL | 広告をクリックしたときに表示されるページのURLを入力 |
---|---|
広告見出し1 | 広告上部の左に表示される見出しを全角15文字(半角30文字)以内で入力 |
広告見出し2 | 広告上部の右に表示される見出しを全角15文字(半角30文字)以内で入力 |
パスを表示 | 広告見出しの下に表示される緑の文字列を15文字以内(半角の場合)で入力 |
広告文 | パスの下に表示されるテキストを全角40文字(半角80文字)以内で入力 |
広告が作成されていることが確認できたら「保存して次へ」ボタンをクリックします。
これで広告の作成が完了し、広告掲載が開始されます。
「広告グループ」の画面を表示すれば現在のステータスやクリック数、表示回数などを確認することができます。
上限クリック単価は、自動にしている場合は広告作成直後に「自動: \1」と表示されますが、時間が経てば調整された金額になります。
Google Adwordsの広告を停止・アクティブにする方法
キーワードプランナーの表示制限は100円程度(数日間の合計額でもOK)の広告費を使えば解除されます。
例えば、7月6日に60円発生し、7月7日も60円発生すれば合計120円となるので翌日の7月8日から制限が解除されたキーワードプランナーを使うことができます。
100円を超えたら広告を停止させましょう。
停止するにはページメニューから「キャンペーン」をクリックしてキャンペーン一覧を表示します。
緑の丸の横にマウスカーソルを持っていくと▼マークが表示されますので、それをクリックしてください。
「アクティブ」か「一時停止」を選択できるので「一時停止」をクリックすればキャンペーンを停止することができます。
キャンペーンが停止されました。
停止したキャンペーンは「アクティブ」にすれば再開することが可能です。
2017年7月時点のGoogle Adwordsのリニューアル版(ベータ版)では停止したキャンペーンは一覧に表示されません(画面をリロードすると消えます)。
そのため、広告を再掲載したい時に一覧で表示されなかったら従来版で操作してください。
従来版のAdWordsに戻るには、画面右上にあるメニューボタンをクリックして「以前のAdWordsに戻す」を選択します。
Google Adwordsの従来版が表示されるので「すべてのキャンペーン → キャンペーン」とクリックしてキャンペーン一覧を表示させてください。
再開したいキャンペーンの左にあるマークをクリックします。
「有効」「一時停止」「削除」を選択できるので「有効」を選んで下さい。
キャンペーンが有効化されました。
Google Adwordsのリニューアル版のキャンペーン一覧を見ても有効化されていることが確認できます。
Google Adwordsに広告出稿する際の注意点
キーワードプランナーの制限を解除するには100円程度の広告費を支払うだけで構いませんが、狙ったキーワードの入札単価が大体いくらなのかは確認しておきましょう。
例えば、レンタルサーバーの入札単価をキーワードプランナーで確認すると次の通りです。
もし、「レンタルサーバー」関連のキーワードを使った広告を作成して「1日の予算」を「100円」にしていたら広告が掲載される可能性は低そうです。
広告が掲載されないとクリックされることが無いのでいつまで経ってもキーワードプランナーの制限を解除できないことになってしまいます。
広告が表示されないような時はこの辺りを見直してみましょう。
キーワードプランナーを使う際の注意点
広告出稿することでキーワードプランナーの完全版を使うことができますが注意点が2つあります。
1つ目は、1日の月間平均検索ボリュームの表示回数には制限があるので無闇に検索してはいけないことです。
1日に数十回キーワードを調べると月間平均検索ボリュームが曖昧な表示に戻ってしまい、そうなったら翌日にならないと再び詳細な数値を見ることができなくなってしまいます。
2つ目は、月間平均検索ボリュームが表示される期間は広告費が発生した日から1ヶ月間だけということです。
次月以降も使いたい場合はまた広告出稿する必要があり、一度広告費を払っただけでずっとキーワードプランナーの制限が解除されるという訳ではないので注意してください。
広告は既に作成済みなので次回からは停止している広告を有効化するだけで簡単に掲載できます。
まとめ
無料だったGoogleのキーワードプランナーは実質有料化となりました。
しかし、月額100円程度で月間平均検索ボリュームの表示制限が解除されるので使わない手はありませんね。
月額数千円~数万円の費用が掛かるなら稼いでいるアフィリエイター達でないと抵抗が出るかも知れませんがジュース1本程度の出費なら誰でも出せます。
キーワードプランナーを制限無しで使い続けるにはGoogle Adwordsの広告を毎月出稿する必要がありますが、アフィリエイトのリサーチにとても便利なツールなので広告は出すようにすべきでしょう。
検索ボリュームの無いキーワードを使って記事を書いてもアクセスがほとんど集まらないのでキーワードプランナーの機能を有効活用してください。