ワードプレス(WordPress)のインストールが済んだらすぐに記事を投稿することができます。
しかし、その前にワードプレスを使いやすくしたり、SEO効果を高めるためにやっておきたい初期設定があります。
ワードプレスは様々な設定が行えますが、初めから全てを理解する必要は無く、重要な設定だけしておけば問題ありません。
プラグインに関しても、まずは最低限必要なものをインストールしておき、後から気になるプラグインを追加していけば良いです。
一般設定
ワードプレスの一般設定を開くには管理画面にある左のサイドバーから「設定 → 一般」とクリックします。
ワードプレスの一般設定でやっておきたい設定は以下の4つです。
サイトのタイトル
「サイトのタイトル」は検索結果に表示されるので重要です。
SEOを意識するならサイトのテーマを表したキーワードを含めてください。
ブランディングを意識して覚えてもらいやすい名前を付けるのも良いです。
サイトのタイトルはワードプレスをインストールする時に入力済みですが、適当に決めてしまった方は変更してください。
サイトのタイトルは頻繁に変更すると読者にも検索エンジンにも良くありません。
キャッチフレーズ
「キャッチフレーズ」はサイトの説明文を入力します。
デフォルトでは「Just another WordPress site」となっています。
使用するテーマによっては使われませんが、サイトタイトルの後ろに付いたり、見出しになったり、メタディスクリプションとして扱うテーマもあります。
空白にしても構いませんが、入力する場合はサイトの内容がよく分かる長過ぎない説明にしておきましょう。
サイトアドレス(URL)
「サイトアドレス(URL)」はサイトを表示(アクセス)するためのアドレスを指定します。
すぐ上にWordPressアドレス(URL)という項目もありますが、こちらはワードプレスをインストールしたアドレスのことです。
2つとも基本的に「http://○○.com」のような形になっている人が多いと思いますが、レンタルサーバーによってはWordPressアドレス(URL)とサイトアドレス(URL)が「http://○○.com/wp」のようになっている場合もあります。
サイトアドレス(URL)が「http://○○.com/wp」になっているのが気に入らない場合は「http://○○.com」に変更することもできますので、こちら(※)を参考に設定してみてください。
※アドレスを変更する場合はファイルの修正も必要になるので注意しましょう。
メールアドレス
「メールアドレス」で設定されたメールアドレスはブログにコメントが付いたりした時などの通知に利用されます。
ワードプレスのログインパスワードを忘れた時もここで設定したメールアドレス宛にパスワード再発行のメールが届くようになりますので、普段使っているメールアドレスを登録してください。
ここまでの設定が完了したら、最後に「変更を保存」ボタンをクリックして内容を保存します。
投稿設定
ワードプレスの投稿設定を開くには管理画面にある左のサイドバーから「設定 → 投稿設定」とクリックします。
ここでは特に変更する項目はありません。
表示設定
ワードプレスの投稿設定を開くには管理画面にある左のサイドバーから「設定 → 表示設定」とクリックします。
ワードプレスの表示設定でやっておきたい設定は以下の3つです。
フロントページの表示
「フロントページの表示」ではサイトのトップページを指定することができます。
デフォルトの状態では「最新の投稿」がチェックされており、サイトのトップには最新記事の一覧が表示されるようになっています。
「固定ページ」にチェックすると、サイトのトップに特定のページを固定表示することもできます。
サイトアフィリエイトをするならフロントページに固定ページを表示しても良いですが、ブログアフィリエイトをするなら記事一覧が表示される「最新の投稿」にしておきましょう。
サイトアフィリエイトとブログアフィリエイトは似ているのでほとんど同じと考えてもらって構いませんが、敢えて区別するなら以下のような感じだと思ってください。
サイトアフィリエイトとは?
サイトアフィリエイトとは、テーマ(あるいは商品)を1つに絞ってそれに関連した商品を中心に扱っていくアフィリエイトのこと。
ブログアフィリエイトとは?
ブログアフィリエイトとは、テーマを絞らずに様々な商品を扱ったアフィリエイトのこと。
Googleアドセンスで収益化を図る場合が多い。
RSS/Atomフィードでの各投稿の表示
「RSS/Atomフィードでの各投稿の表示」ではRSS/Atomフィードの内容を設定します。
RSS/Atomとは?
RSS/Atomとは、記事を投稿したときに登録者に自動で通知される仕組みのこと。
「RSS/Atomフィードでの各投稿の表示」で「全文を表示」になっていると読者はサイト訪問しなくてもRSS/Atomフィードによって記事の内容を全て知ることができます。
しかし、運営者にとってはページビューが増えずに広告収入に影響が出るだけでなく、記事の内容を丸ごとコピーされて転載されるリスクも生じます。
僕は「全文を表示」にしてコピーサイトを作成された経験がありますので、ここの設定は「抜粋のみを表示」にしておくことをおすすめします。
検索エンジンでの表示
「検索エンジンでの表示」では検索エンジンのインデックスに関する設定を行います。
「検索エンジンがサイトをインデックスしないようにする」にチェックをするとサイト全体が「noindex」の状態になります。
サイトの起ち上げ直後で記事が用意できていないなど何かしらの理由でサイトを公に晒したくない方はチェックを入れて下さい。
チェックを入れた場合は公開する準備が整ったときに忘れずにチェックを外さないとインデックスされないので気をつけましょう。
また、一度検索エンジンに「noindex」が伝わると、初めてインデックスされるまでに少し時間が掛かることもあります(Fetch As Googleをしてもすぐにインデックスされない)のでその点は注意です。
ここまでの設定が完了したら、最後に「変更を保存」ボタンをクリックして内容を保存します。
ディスカッション設定
ワードプレスのディスカッション設定を開くには管理画面にある左のサイドバーから「設定 → ディスカッション」とクリックします。
ワードプレスのディスカッション設定でやっておきたい設定は以下の3つです。
投稿のデフォルト設定
「投稿のデフォルト設定」では他のサイトにリンクしたり、他のサイトからリンクされたときの通知に関する設定を行います。
「この投稿に含まれるすべてのリンクへの通知を試みる」にチェックしておくと、外部リンクを貼った時に相手の記事を紹介していることを伝えることができます。
僕は外部リンクを貼る度に通知が行くことに抵抗があるのでチェックを外していますが好きなように設定してください。
「新しい投稿へのコメントを許可する」は読者がコメント出来るようになり、質問や感想を得ることができるのでチェックしておくことをおすすめします。
他のコメント設定
「他のコメント設定」では投稿へのコメントを受け付けている場合の設定を行います。
「コメントの投稿者の名前とメールアドレスの入力を必須にする」はチェックしておくことでスパムコメントをある程度防げますが、ワードプレスのプラグイン「Akismet」の方が効果があります。
「Akismet」を使わないならチェックしておきましょう。
その他の項目は特に変更の必要はありません。
コメント表示条件
「コメント表示条件」では読者のコメントを表示する条件を設定します。
表示されるコメントを選びたいのであれば「コメントの手動承認を必須にする」にチェックしてください。
「すでに承認されたコメントの投稿者のコメントを許可し、~」にチェックすれば一度承認された投稿者のコメントは自動で承認されるようになります。
ここまでの設定が完了したら、最後に「変更を保存」ボタンをクリックして内容を保存します。
メディア設定
ワードプレスのメディア設定を開くには管理画面にある左のサイドバーから「設定 → メディア」とクリックします。
ワードプレスのメディア設定でやっておきたい設定は以下の3つです。
サムネイルのサイズ
「サムネイルのサイズ」では投稿や固定ページなどで画像をアップロードするときに選択する「サムネイル」のサイズを設定できます。
僕はやや大きめに設定していますが、デフォルトの「150」のままで問題ありません。
よく利用しそうなサイズを設定してください。
運営途中で変更するとワードプレスのカスタマイズ内容によってはこれまでの画像全てを再作成し直さなければならない可能性も出てきます。
しかし、画像の再作成はワードプレスのプラグインを使えば一括で再作成することもできるので安心してください。
中サイズ
「中サイズ」では投稿や固定ページなどで画像をアップロードするときに選択する「中」のサイズを設定できます。
よく利用しそうなサイズを設定してください。
高さを「0」にしておくと元画像の縦横比を維持した画像を作成できます。
大サイズ
「大サイズ」では投稿や固定ページなどで画像をアップロードするときに選択する「大」のサイズを設定できます。
幅を「680」にしているのは使用中のテンプレートのメインカラムの幅が680pxだからです。
高さを「0」にしておくと元画像の縦横比を維持した画像を作成できます。
よく分からない方はデフォルトのままでも問題ありません。
ここまでの設定が完了したら、最後に「変更を保存」ボタンをクリックして内容を保存します。
パーマリンク設定
ワードプレスのパーマリンク設定を開くには管理画面にある左のサイドバーから「設定 → パーマリンク設定」とクリックします。
ワードプレスのパーマリンク設定でやっておきたい設定は以下です。
共通設定
「共通設定」ではパーマリンクのURLを設定できます。
パーマリンクとは?
パーマリンクとは、permanent(永続する)とlink(リンク)を合わせた造語で、記事のURLのこと。
ワードプレスのパーマリンクは「基本」「日付と投稿名」「月と投稿名」「数字ベース」「投稿名」「カスタム構造」の中から選択できますが、「基本」か「数字ベース」がおすすめです。
「投稿名」にすると文字列(キーワード)をURLに含めることができるのでSEO効果が期待できると言われることもありますがそれほど有利だとは感じません。
ライバルサイトのチェックをしていても検索上位に「数字ベース」のサイトはたくさんあります。
僕は記事を投稿する際に毎回文字列を考えるのが面倒なので基本的に「数字ベース」を選択します。
「カスタム構造」でカテゴリを含めたパーマリンクにする時は注意が必要です。
カテゴリをURLに含めると記事のカテゴリを途中で変更するとURLが変更になります。
URLが変更になると検索エンジンから得ていたページ評価やSNSのシェア数がリセットされ、一からのスタートになってしまいます。
絶対にカテゴリを変更しないなら含めるのもありですが、含めているサイトが特別に強いと感じたことはありません。
ここまでの設定が完了したら、最後に「変更を保存」ボタンをクリックして内容を保存します。
ワードプレスのプラグイン
ワードプレスのプラグインはたくさん数があるので初心者はどれをインストールすれば良いのか迷うと思います。
おすすめできるプラグインも色々ありますが、初めは最低限のプラグインをインストールするだけで問題ありません。
その他のプラグインは余裕が出てきた時に追加を検討しましょう。
All in One SEO Pack
All in One SEO PackはSEO対策に関する様々な設定を総合的に管理することができる定番のプラグインです。
記事ごとにタイトルやメタタグ、noindexを細かく設定できるほか、サイトマップの作成機能、ソーシャルメディア用のメタタグ生成機能、Googleアナリティクスのコード設置機能なども備えています。
より多くのアクセスが欲しいならサイトのSEO対策は必須なのでインストールしておきましょう。
Broken Link Checker
Broken Link Checkerは外部サイトへのリンクが切れていないか自動でチェックしてくれるプラグインです。
リンクの記載ミスだけでなく、リンク先が閉鎖されたりしてリンク切れになる可能性は常につきまとっています。
読者がリンク切れのリンクを踏むとエラーページが表示されるのでサイトへの印象が悪くなる恐れがあります。
Contact Form 7
Contact Form 7はサイトにお問い合わせフォームやアンケートフォームなどを設置できるプラグインです。
お問い合わせフォームが無いとサイトの掲載記事に問題があった場合に管理人に連絡する手段が無く、訴訟問題に発展するケースもあります。
また、ページビュー数が増えてくると広告掲載の依頼を受けることもありますので、お問い合わせフォームがあって困ることはありません。
EWWW Image Optimizer
EWWW Image Optimizerはワードプレスに画像をアップロードする時に自動でファイルサイズを圧縮してくれるプラグインです。
ファイルサイズが大きいとサーバーの容量を圧迫することがありますし、ページの表示速度も遅くなるのでSEOにも影響が出てきてしまいます。
画像をアップロードする前にあらかじめ自分で圧縮を行っても良いですが、画像の枚数が多いと大変です。
Google XML Sitemaps
Google XML Sitemapsは検索エンジン向けのXMLサイトマップを作成するプラグインです。
サイトマップがあると検索エンジンがサイト構造を把握しやすくなるので、記事を投稿した時のインデックスが早くなったり、クロール回数が増えることでSEO効果の向上が見込めます。
プラグイン「All in One SEO Pack」にも同等の機能が含まれますが、使用中のワードプレステーマにSEOキーワード対策の機能が標準で備わっている場合はこちらがおすすめです。
TinyMCE Advanced
TinyMCE AdvancedはWordPressのビジュアルエディタを拡張するプラグインです。
ビジュアルエディタはHTMLの知識が無くてもボタンひとつで簡単に文章を装飾することが出来、見た目がそのまま反映されるため記事を書くスピードが上がります。
標準のビジュアルエディタでもある程度の機能はありますが、表の作成など出来ないことも多いので是非とも入れておきたいプラグインです。
WordPress Popular Posts
WordPress Popular Postsはサイドバーなどに人気記事一覧を表示することができるプラグインです。
人気記事一覧があると興味を持った人がクリックしてくれるので、ページビュー数を増やしたり、サイトの滞在時間を延ばすことができます。
ランキングの期間は「24時間」「1週間」「1ヶ月」「累積」の中から選ぶことが出来、ショートコードを使えば本文中に人気記事を表示することも可能です。
WP Multibyte Patch
WP Multibyte Patchは日本語版ワードプレスのマルチバイト文字関連の不具合を修正・強化してくれるプラグインです。
ワードプレスは英語圏で作られているブログソフトウェアなので日本語環境で運営する場合には特有の問題が生じる可能性があります。
このプラグインをインストールしておけばワードプレスを使用する際に起こるほとんどの不具合を解決できます。
無料のアクセス解析ツール
アクセス解析のツールは無料・有料のものを合わせるとたくさんありますが検索エンジンの王者Googleのツールだけでも十分です。
Googleアナリティクス
Googleアナリティクスは読者のサイト内での動きを計測できる無料ツールです。
どのページからサイトに訪れたのか、どのページに興味が持たれているのか、スマホとPCどちらからのアクセスが多いのかといったことなどが分かるようになります。
ページの滞在時間も知ることが出来るので改善すべきページが見えてきます。
Googleサーチコンソール
Googleサーチコンソールは自分のサイトがどんなキーワードで何位に表示されているのかが分かる無料ツールです。
投稿した記事を素早くインデックスさせたり、どんなサイトから被リンクされているのかを知ることも出来ます。
検索されたキーワードを調べればサイトの方向性を決めるのにも役立つので有効活用したいツールです。
まとめ
ワードプレスを何度かインストールしたことがあっても初期設定は大変だと感じます。
ほとんどの項目は後から変更しても影響は少ないですがパーマリンクの変更には気をつけないといけません。
「パーマリンクを変更=URLを変更」になるので検索エンジンから高い評価を受けていた記事でもゼロ評価からやり直しとなってしまいます。
加えて、SNSシェア数もリセットされてしまうので、パーマリンクの設定は初めに決めることをおすすめします。
ワードプレスのプラグインは種類にもよりますが何十個も入れるとサイトが重くなってしまうのでおすすめされたプラグインを片っ端からインストールしてはいけません。
最低限必要なものを導入した後で本当に必要そうなものを少しづつ追加していきましょう。