WordPressのカスタマイズについて解説しているサイトを見ているとショートコードをよく目にするかと思います。
WordPressでブログ運営を始めたばかりの人だとショートコードのメリットやデメリットがあまり分からないのではないでしょうか。
この記事ではWordPressのショートコードとは何なのかをメリットやデメリットを交えて解説します。
目次
WordPressのショートコードとは?
WordPressのショートコードとは、事前に登録しておいたプログラムを短いコードで簡単に呼び出すWordPressの機能のひとつです。
ショートコードで呼び出せるコードはHTML、CSS、JavaScript、PHPなど様々です。
一般的にはfunctions.phpの中にショートコードを作成します。
例えば、functions.phpにグーグルアドセンス広告を表示する adsense という名前のショートコードを作成したとします。
すると記事の中では
と書くだけでアドセンスを表示させることができます。ショートコードのメリット3つ
安全にPHPが実行できる
WordPressではプラグイン「Exec-PHP」を使うことで投稿や固定ページで任意のPHPコードが実行できます。
Exec-PHPは一見便利そうですが、このプラグインはPHPのevalという関数を使用してコードを実行しています。
evalはPHP公式ページでも危険なコードとして記載されていますし、そもそもExec-PHPは何年も更新されておらず、PHP7の環境ではエラーになります。
ショートコードを利用して安全にPHPを実行しましょう。
複雑なコードを簡単に呼び出せる
長い定型文はもちろん、普通に書けば数十行に及ぶような複雑なコードでも簡単に呼び出すことができます。
例えば、グーグルアドセンスの広告コードを記事中の任意の場所で表示するには通常はWordPressのエディタをテキストモードにして該当箇所にコードを貼り付けなければなりません。
しかし、ショートコードを使えばビジュアルモードからたった1行の短いコードでアドセンスを挿入できるようになります。
ショートコードを利用すれば入力作業を単純化できます。
記事更新の手間が省ける
ショートコードを使えばプログラムで計算させた結果を表示できます。
例えば、入力された価格に消費税を加算した金額を表示するショートコードを作成したとします。
仮に消費税率が変わった場合はプログラム中で使っている消費税率を変えるだけで良く、記事内でショートコードを使っている部分は特に変更を加える必要はありません。
しかし、ショートコードを利用せずに直接金額を入力していたら、金額を入力した記事全てを修正しなければなりません。
ショートコードを利用すれば記事更新の手間が省けます。
ショートコードのデメリット3つ
テーマをアップデートする時に注意が必要
ショートコードを記述するfunctions.phpはテーマファイルの1つです。
そのため、テーマがアップデートするとファイルが上書きされるので編集内容が消えてしまいます。
テーマをアップデートする場合はあらかじめ編集した内容を保存しておくか、WordPressの子テーマを使えば問題ありません。
functions.phpが肥大化する恐れがある
複数のサイトでfunctions.phpを使いまわしているとコードがどんどん追加されてファイルの内容が肥大化することがあります。
肥大化するとサイトの表示速度に影響する可能性が無いとは言い切れませんし、不要になったコードをそのままにしておくと後から見た時に何がなんだか分からなくなる可能性もあります。
コードは追加するだけでなく、使わないものを削除することも忘れないようにしましょう。
functions.phpの編集ミスでエラー画面になる
カスタマイズ初心者はもちろん、慣れた人でもfunctions.phpの編集をミスする可能性があります。
functions.phpがエラーになると真っ白の画面が表示されて管理画面にアクセスすることができなくなります。
そうなってしまった場合はFTPソフトを使ってfunctions.phpをダウンロードし、問題のある箇所を修正した上でアップロードする必要があります。
まとめ
WordPressのショートコードとは何なのかをメリットとデメリットを挙げて解説しました。
デメリットよりもメリットの方が上回るので是非ショートコードを利用してみてください。
WordPressの管理画面からfunctions.phpを編集する場合は、万一記述ミスしたときに備えてFTPソフトの設定は済ませておきましょう。